企業側が求人活動をする際、コストを抑えるための手段として、ハローワークの利用が挙げられる。ハローワークでは無料で企業理念・業務内容・雇用条件などの豊富な情報を公開することができる。さらに企業側が希望すれば、ネット上に採用情報を掲載することも可能だ。
そこで今回は、低コストで人材を集めたい介護施設に向けてハローワークの求人を出す基本やコツを紹介したい。
ハローワークを利用するためは、まず専用の求人申込書を提出しなければならない。書類を作成する際に注力しておきたいのが、施設の特徴と事業内容を紹介する文言だ。ここにさりげなく経営理念を織り込むことで、その理念に共感した経験者や働きがいを感じる求職者を集めることに繋がりやすい。
業務内容については、閲覧者に具体的なイメージを抱かせる文書にしなければならない。たとえば、扱っている商品やサービスの範囲、顧客の数などを伝えるのだ。さらに、顧客層やその特徴も記載することで、求職者がどのような業務でやりがいを感じられる職場なのかをイメージすることができる。
求人申込書の下部には、求人条件にかかる特記事項を記載する欄があるが、ここでは優遇する人材の条件を明確にしておこう。たとえば、同業界にて3年以上正社員として勤務した経験のある方は賃金面で優遇、といった具体的な条件を記すのだ。
また、福利厚生や社員教育制度についても備考に記載おきたい。現場の雰囲気を伝えるために、「経験豊富な社員が丁寧な指導を行う」といった定例のフレーズに加えて、具体的な教育内容なども記載しておくと、他の求人と差別化をすることができるだろう。